とやまお仕事チャンネルでは、「学生が企業に聞きたいこと」「企業が学生に聞きたいこと」など就活やお仕事に関するアレコレをみんなでトークするオンライン座談会を定期的に行っています。
第3回は、エヌアイシ・オートテック株式会社の平野さんと、富山大学学生キャリアサポーターの4名に参加していただきました。その様子をレポートいたします。
- 開催日時:
- 2021年11月18日(木)14:30~15:30
- 司会進行:
- 高橋舞衣さん
- 参加学生:
- 富山大学学生キャリアサポーター 黒岩さん 山道さん 佐々木さん 横山さん
富山大学学生キャリアサポーター Twitter
- お相手は(参加企業):
- エヌアイシ・オートテック株式会社
平野さん
本社:富山県富山市流杉255
<事業内容>
生産用機械器具製造業、非鉄金属製造業
みなさん本日はお忙しい中、ご参加いただきありがとうございます。第3回 とやまお仕事CHANNEL「WEB de座談会」を開催いたします。開催に先立ちまして、今日ご参加いただいたみなさんの自己紹介をお願いします。
- 黒岩さん
- 富山大学人文学部2年生の黒岩と申します。本格的に就活がスタートする前に、いろんな企業のお話を聞いてみたいと思い参加しました。
- 山道さん
- 富山大学経済学部3年生の山道です。私は文系なのですが、今日はメーカーならではの仕事内容や、働く上でのやりがいを知りたいと思っています。
- 佐々木さん
- 富山大学理学部3年生の佐々木と申します。ものづくり業界が第一志望ではないのですが、何か新しい発見を得られるのではないかと思い参加しました。
- 横山さん
- 同じく富山大学理学部3年生の横山です。卒業後は大学院に進もうと考えているのですが、その先の就職を考える上でのヒントが得られたらと思っています。
- 平野さん
- エヌアイシ・オートテック株式会社の平野と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
質問タイムに入る前に、平野さんから会社について教えていただけますか?
- 平野さん
- 私たち「エヌアイシ・オートテック株式会社」は、装置事業・アルファフレーム事業・商事事業の3つの事業を展開しています。実は当社、元々はやすり工場として創業しました。しかし高度経済成長期、工場の機械化が進むとともにやすりの需要は減っていき、商社事業に転換。機械設備の導入にも対応するなかで、お客さまから直接お困りごとをご相談いただくことが増えました。そこで「どうしたらそれぞれの工場に合った装置を入れられるか」を考え、オーダーメードの装置制作を手がけ始めました。これが現在の装置事業にあたります。さらに装置製作の効率化を実現するために新たな部材としてアルミ構造材を開発し、事業化しています。
お客さまのものづくりのニーズに合わせて事業を展開、拡大されてきたんですね!
事業拠点もいくつかあるそうですね。
- 平野さん
- 富山市流杉の本社を含めて富山県内に3ヵ所あるほか、県外にも東京本社、愛知事業所、アルファフレーム関西、アルファフレーム北関東、アルファフレーム九州といった拠点があります。2022年4月には富山県内4ヵ所目の拠点、立山第3工場の稼働がスタートします。
学生からの質問タイム
今回は文系2名、理系2名の学生さんが参加しているということで、いろんな質問が出てきそうで楽しみですね。さっそくですが、学生さんから質問をお願いします。
- 山道さん
- 文系の学生は、就活時にメーカーを視野に入れていない印象です。そんな文系の学生に向けて、何かアドバイスがあれば教えていただきたいです。
- 平野さん
- 実は私も文系出身です。実際にメーカーで働いてみて感じるのは「職種が多い」ということです。職種が多いということは、自分の適性に合った形でものづくりに携わることができますし、入社後の可能性も広がりやすいです。メーカーの説明会に参加される際には、資材調達や生産管理など、製造に関わる職種について聞いてみるとおもしろいと思います。
- 横山さん
- そのようにいろいろな職種の方が働かれているなかで、大事にされていることはありますか?
- 平野さん
- 社内共通で大切にしているのはコミュニケーションです。相手の言うことを理解する「聞く力」と、こちらの言いたいことを的確に伝える「話す力」。部署間で協力し合ってものづくりをする上では、この2つの力が不可欠です。
- 黒岩さん
- 高卒から専門卒、大卒まで、さまざまな学歴の方が同期として働いているという情報を見ました。このように幅広い年代の方が一緒に働くことで、どのようないいことがあるのでしょうか?
- 平野さん
- 当社のものづくりでは、「創意工夫」と「柔軟な発想」を大切にしています。もちろん年代や立場が違えば、それぞれ考え方も違います。お互いの考え方を尊重し、多様な意見を取り入れながら仕事をすることで、「創意工夫」や「柔軟な発想」がしやすい職場環境が築かれていると感じています。
いろんな経歴を持つ方がいることは、メーカーとしての強みにもなるのかもしれませんね。最後に、佐々木さんから質問をお願いします。
- 佐々木さん
- 採用選考において、一番見ている点はなんですか?
- 平野さん
- 一番見ているのは「誠意」です。面接では緊張して思うように話せなかったり、敬語がうまく使えないという方もいらっしゃいます。それでも相手に敬意を持って接したり、一生懸命話をしようという熱意や姿勢が伝われば、たとえ敬語の使い方が間違っていてもいいのです。誠実さのある方は、入社してからも誠実に仕事に取り組み、実績を挙げているケースが多いです。
企業からの質問タイム
続いて、平野さんから学生のみなさんに質問をお願いします。
- 平野さん
- 今、自社の採用サイトやナビサイトの掲載内容を更新しようと考えています。みなさんはこのような企業情報を見る機会が多いと思いますが、どのようなところにポイントを置いて見ていますか? また、どのようなところに興味を惹かれますか?
- 黒岩さん
- 私は「どんな人が働いているのだろう」「どんな働き方をしているのだろう」ということが気になるので、先輩社員の声のページがあるとつい見てしまいます。年の近い方の生の声が知れるのは面白さもありますね。個人的にはまちづくりや地域活性化にも興味があるので、企業としてそのような活動が行われているのかどうかにも注目します。
- 横山さん
- 私も先輩社員インタビューのページは見ますね。自分と同じ理学部出身の方や、生物系のことを学んでいた方が紹介されていると、「自分でもこの会社で活躍できそう」と思えます。あとは私自身、自然環境に対して人生を懸けて取り組んでいきたいという想いがあるので、その会社で実現できるかどうかをポイントとして見ています。
- 平野さん
- みなさん自分のやりたいことが明確で、それが叶えられるかどうかを見ておられるのですね。参考にさせていただきます!
続いて、二つ目の質問をお願いします。
- 平野さん
- オンラインが主流になっていく中で、職場を実際に見ることをどの程度重要視されているのかお聞きしたいです。もし重要視されているのであれば、どのタイミングで見たいと思いますか?
- 佐々木さん
- 私はコロナ禍でも、対面での就活は必要だと思っています。オンラインのみだと入社してからのミスマッチングが起きやすいですし、実際にそういったデータが出ているそうです。説明会はオンラインで気軽に参加できるのが理想ですが、インターンや会社見学のタイミングで実際に訪問して、自分が働くイメージを膨らませたいです。
- 山道さん
- 私も説明会はオンラインで参加できたら嬉しいです。3年生になってからずっとオンラインで説明会に参加してきて、その便利さや気軽さを実感しているからです。一方でオンラインだけだと、採用担当以外の社員さんを見る機会がないので、インターンや説明会などなるべく早いタイミングで職場にも訪問したいです。
- 平野さん
- ありがとうございます。まずはオンラインで気軽に説明会に参加していただいて、会社のことを知っていただくこと。そこで興味を持っていただいた方に、実際に会社を見ていただく機会を設けるのがいい流れなのかなと思いました。
そろそろ終わりのお時間が近づいてまいりました。最後に、一言ずつ今日の感想をお願いします。
- 黒岩さん
- 面接において、敬語はうまく使えなくてもいいという平野さんのお話が驚きでした。自分の素の部分を出すことや、誠実さを持つことが大切なのだと気付くことができてよかったです。
- 山道さん
- 私は就活をしている最中なのですが、これまでメーカーの方とお話しする機会があまりありませんでした。メーカーは職種が多いという特長を教えていただいたことで、自分の視野が広がった気がします。
- 横山さん
- メーカーへの就職を考えるにあたって、多くの学生は資格や技術が必要というイメージを持っていると思います。しかしエヌアイシ・オートテックさんは、コミュニケーションを重視されているという話がとても印象的でした。
- 佐々木さん
- オンラインが発達しているからこそ、今日もこうやってエヌアイシ・オートテックさんのことを知ることができました。本日はありがとうございました!
- 平野さん
- 私もみなさんから貴重なご意見をいただけて、すごくいい機会になりました。これから採用活動を進めるなかで、どういったところに着目してお話したり、伝えていく必要があるかを改めて考えるきっかけになりました。本当にありがとうございました!
以上をもちまして、第3回 とやまお仕事CHANNEL「WEB de 座談会」を終了いたします。
- 全員
- ありがとうございました!